三菱地所ホーム三菱地所ホーム

KIGOCOCHIのつくりかた

実現したかったのは
「木に寄り添う暮らし」

より深く、木の生命力を感じるために。
〈KIGOCOCHI〉は居住スペースの中に出現した大木(コア)を中心に暮らす人にとって居心地のよい場所を見つけられるようなデザイン手法を採り入れました。
あたかも人が木に寄り添うかのように、やさしさと安心感に包まれる状態を目指して。

KIGOCOCHI

木の塊(コア)
ボリュームで感じる「木」

木が本来持っているエネルギーや個性。それは木が持つ生命力でもあります。
〈KIGOCOCHI〉は暮らしのなかで木を感じるために、選びぬかれた国産ヒノキ合板から構成される木の塊(コア)を設計。
見た目だけを意識して配された木ではなく、生きた木材をふんだんに使用することによって、たとえ都市部で暮らしていても「人間の五感」で木を感じ、人間本来の感覚を取り戻すために作用する木の居住スペースを作り出します。
ここでは、基本設定として用意される3種類のコアをご紹介します。

  • 玄関・寝室のコア

    玄関・寝室のコア

    玄関は「木のトンネル」状とすることで、扉を開け た瞬間から木の心地よさに包まれます。ベッドルー ムは小上がりとなり、下部は収納スペースとして活 用できる。就寝前は縁側のように腰掛け、読書や会 話をする心落ち着ける居場所に

  • 水回りのコア

    水回りのコア

    ユニットバス、脱衣所、サウナといった水回りが 集まったコア。脱衣所の床は素足が触れて気持ち 良い名栗加工の木材に。また、コアの外側にはア ルコーブの中にソファベンチを設けることで「木 の洞穴」に籠るような心地よさを再現した

  • キッチン・家事・スタディスペースの
              コア

    キッチン・家事・スタディスペースの
    コア

    3方向からアクセスできるキッチン、パントリー、洗濯といった家事スペースのコア。あたかも樹木から伸びる枝木のようにコアから庇が伸び、その真下にダイニングスペースが生まれる。また、書斎にもなるデスクも内包している

KIGOCOCHI

マンションの間取りに
「木」で自由を

〈KIGOCOCHI〉は「木」でもっと自由に、
住む人の「居心地」を追求するための空間木 質化コンセプト。
暮らしに必要な主要機能を木の塊(コア)に効果的に配置。
それらをタイプ別にレイアウトするというシンプルな発想から生まれた基本思想で、
従来のマンション間取りにとらわれることのない、より機能的でコンテンポラリーな暮らしを実現します。

  • TYPE A

    TYPE A

    木のコアを外側に分散させたレイアウトタイプ。 部屋にも通路にも属さない書斎や洗面、ソファベンチなど、コアとコアの間に生まれる空間を有効活用し、暮らしの中に新たな居心地を加える

  • TYPE B

    TYPE B

    住居内の機能を中心部に集約させることによって、 コアの周囲に広々として回遊性が高く、楽しい動線 を生み出します。採光窓の多い間取りに適したレイ アウトタイプとなる

  • TYPE C

    TYPE C

    フルリノベーションだけではなく、木のコアを部分的に導入するプランにも対応可能。キッチンや水回りの部分検討や、戸建てやオフィスなどのマンション以外でも導入できる

廊下と壁で閉ざされた空間から
大木の内と外を回遊する間取りへ

従来の典型的なマンションの間取りは、内に向かった部屋を壁で仕切る手法が主流でした。
約 70 m² の物件を想定したこの間取り例では、3 つの木の塊(コア)を効果的にレイアウト。
壁を一切設けることなく、ベッドルーム、玄関、キッズルーム、キッチン、書斎、水回り、リビング・ダイニング等がゆるやかに共存する空間を実現しています。

フロアマップ

居心地をこだわり抜いた
マテリアルとディティール

主要部分には、国産材のヒノキを使用しています。ヒノキは耐久性や強度があり、湿度にも強い特性をもつ樹種で、
日本では土台や柱などの構造用部材、内装材など、建材として幅広く使われてきました。
今回のように内装の仕上材として使用する場合は高級材と位置づけられ、選り分ける分廃棄ロスも多く、環境負荷につながりがちでした。そこで〈KIGOCOCHI〉では、構造用部材で使用されるヒノキ合板を内装材として採用しました。
表面にあたる部分だけをヒノキ本来の美しい色や木目を維持しながら厳選し、節の多い部分は隠れた層に活用するなどで大幅に廃棄分を減らしました。愛媛県・共栄木材株式会社の協力により、木材のトレーサビリティも担保しています。
木のコア以外のマテリアルは、木がより引き立つように、落ち着いた色や素材を採用しています。

マテリアル

マテリアル

天井・壁面(コア)

国産ヒノキ合板(自然塗料 つや消しクリアまたはつや消しマホガニー) 規格サイズである3×6判を効率的にレイアウトし、経済的に割り付けられています。また、合板の動きを考慮して確保された約4mm の奥目地は施工性にも優れた丁寧なディテール。コアの開き戸は外側に枠を設けないことで壁面と一体化し、より塊としての表現を大切にしました

天井・壁面(コア以外 )

天然漆喰

床(コア)

国産ヒノキ合板、リノリウム、タモ材名栗加工フローリング

床(コア以外)

リノリウム(標準仕様)カーペット、タイル、モルタル(オプション仕様)

サウナ

床 : タモ材名栗加工フローリング
壁および造作 : アスペン材

ディティール

ドアノブや引手など、人が直接触れるポイントに木を配置することで、暮らしの随所で木を感じ、使い込むほどに愛着が増します。また、引き戸は吊り構造とすることで床面にレールを極力設けずシームレスに、安全にも配慮。また、水回り(洗面等)の壁面は水撥ねを考慮して人工大理石を採用するも、木との素材の切り替え部分をフラットに設計することで機能とデザインを調和させている

ディティール

植栽

インドアでも季節のうつろいを感じるグリーン。 そんなグリーンは私たちの暮らしに落ち着きを与えてくれる心地よいBGMのようなもの。 〈 KIGOCOCHI 〉では窓辺の植栽計画のほか、テラスで育てる 植物の提案を行う

植栽

カスタマイズウォール

コア壁面を有孔パネルとすることで、自由自在にフックや棚板をレイアウトできる

カスタマイズウォール

サウナ

水回りのコアには、サウナをビルドインすることが可能(オプション仕様)。木の香りや木の素材感と共に、1日の疲れをリフレッシュすることができる

全館空調エアロテック

たった1台の室内機で24時間365日、家中すみずみまで換気しながら清潔な空気と快適な温度で満たすことで、「どこにいても家族全員がいつも快適」な空間をつくる全館空調システム(オプション仕様)。

全館空調エアロテック

照明

木のぬくもりを感じたり、より落ち着ける場所とするためのライ ティングを追求しました。木の素材を引き立たせる居心地のよい 照明計画はBRANCH LIGHTING DESIGNが手がける 「照明は生活をより豊かに、楽しくしてくれます。KIGOCOCHIで は、木の表情を身近に感じられるような柔らかい光で居心地を追 求しました。また色温度によってオンとオフを切り替えられた り、コードレス照明を自由に持ち歩き、自分だけの居場所を見つ けられるような仕掛けも盛り込みました」 中村達基(BRANCH LIGHTING DESIGN)

KIGOCOCHIショールーム
横浜みなとみらいに誕生

「木で居心地を追求する」〈KIGOCOCHI〉のコンセプトに実際に触れることのできるショールームが横浜みなとみらいに誕生します。マテリアルサンプルをご用意するほか、設計依頼や導入にまつわる各種相談なども承ります。

KIGOCOCHIショールーム

三菱地所ホームの「木造木質化」
その先に描く未来

KIGOCOCHI

国産材の採用とあたらしい木造技術の追求

三菱地所ホームは、高品質・高付加価値な住まいづくりの提案を通じ、人々の暮らしと人生を豊かに。それと同時にSDGs、国内の森林資源の活用、脱炭素化という観点から、地球環境に配慮したサスティナブルな資源である「木」を活用。建物の木造木質化事業を推進し、持続可能な社会の実現を目指します。国産木材を安定的に調達できる体制づくりを進めるとともに、新築注文住宅1棟あたりの構造材における国産木材採用比率は、ツーバイフォー工法を手掛ける住宅メーカーとして国内トップレベルとなりました。そして木と鉄骨によるハイブリッド構法「FMT(Flat Mass Timber)構法」など、独自の技術開発による自然環境への寄与、さらに顧客ニーズに応える設計自由度を追求しています。

KIDZUKI

木の魅力創造のためのメディア
「KIDZUKI」

木のことをより深く知り、さらなる魅力を見出すことで、暮らしや街とのつながりに気づき、より豊かに広がる未来を築く。「KIDZUKI」は木の可能性を伝えるための情報発信メディアとしての活動を軸にしながら、木から広がる価値創造プロジェクトとして発足しました。「KIDZUKI」には、木で「気づき」、木で「築く」新たな価値という意味が込められています。木の良さや素晴らしさ、木に囲まれた暮らしや仕事の良さ、我々を取り巻く環境問題などに「気づく」。そして人々の信頼や新たな関係、都市と地方・日本と世界のつながり、サステナブルで豊かな未来を、「築く」ことで、新たな価値を創出します。

CO2等温室効果ガス削減目標制定と
2050ネットゼロ宣言
(三菱地所ホームCO2総排出量削減目標)

三菱地所ホームは、総合請負事業会社として高品質・高付加価値な住まいづくりの提案で、人々の暮らし・人生を豊かにしていく使命を果たします。同時に、SDGs、国内の森林資源の活用、脱炭素化という観点から、地球環境に配慮したサスティナブルな資源である「木」を活用。建物の木造木質化事業を推進することで、持続可能な社会の実現を目指します。

CO2排出量*を2030年度までに
2019年度比「60%」削減を目指します。
*建設時、居住時、修繕/廃棄時におけCO2排出量

2050年までに「ネットゼロ」達成 *建設時、居住時、修繕/廃棄時におけCO2排出量

CO2排出量を削減する取り組みとして、より一層の国産木材利用や住宅設備機器効率の向上などを促進することで、2030年までに当社施工物件におけるZEH率85%*を目標に掲げ、2050年までにネットゼロ達成を目指します。また、廃棄物の発生が少ない施工方法やリサイクルの容易な材料の選定、プレカット技術の促進等に取り組むことで、2030年度までにCO2排出量60%削減を目指します。* Nearly-ZEH含む

SDGs