トラフ建築設計事務所によるデザイン
「どの時代にも、木は様々なかたちで私たちの暮らしを支える存在としてありつづけてきました。木で家をつくったり、木の下でピクニックをしたり。そこには木に寄り添うことで得られる安らぎや、木に囲まれて守られるような安心感があると思います。リノベーションプランにおいて「木と寄り添う暮らし」を考えた時、木をただ素材として扱うだけでなく、木に囲まれたり、大木に寄りかかるときに得られるような居心地の良い居場所がつくれないかと考えました。また、木は使い込むほどに美しさを深めていきます。10年後、20年後と、徐々にその表情が変わり、時を経るごとに愛着を持てるような空間を目指します」
トラフ建築設計事務所 / 鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など活動は多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」「Big T」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選ばれた。2015年「空気の器」が、モントリオール美術館において、永久コレクションに認定。2011年『空気の器の本』、作品集『TORAFU ARCHITECTS 2004-2011 トラフ建築設計事務所のアイデアとプロセス』 (ともに美術出版社)、2012年絵本『トラフの小さな都市計画』 (平凡社)、2016年『トラフ建築設計事務所 インサイド・アウト』(TOTO出版)を刊行。
http://torafu.com/